はじめまして。金融・経営ライターの遠藤浩一と申します。

数あるウェブサイトの中から、この少し無骨なブログを見つけてくださり、本当にありがとうございます。おそらくあなたは今、会社の資金繰りのことで頭を悩ませ、夜も眠れないような日々を送っているのではないでしょうか。

「来月の支払いはどうしようか…」
「銀行はもう話を聞いてくれない…」
「この苦境を、従業員や家族にどう伝えればいいのか…」

その息が詰まるような感覚、痛いほどに分かります。なぜなら私自身、34年間にわたる銀行員生活で、そうした苦悩の淵に立つ経営者の方々を、数えきれないほど見てきたからです。そして、その傍らで何もできなかったという、深い無力感を味わった人間だからです。

このブログは、単なる資金調達のノウハウを解説する場所ではありません。私が銀行という大きな組織を飛び出してでも伝えたかった、現場の、生身の、そして泥臭い逆転の物語を共有する場所です。

特に、いまだに多くの方が「最後の手段」「禁じ手」といった色眼鏡で見がちな「ファクタリング」という手法。これがいかにして、崖っぷちに立たされた会社を救い、さらには攻めの経営へと転じさせる「戦略的な一手」になり得るのか。その真実を、私が直接見聞きしてきた数々の事例を通してお伝えしたい。

机上の空論は、もう聞き飽きた。そう感じているあなたにこそ、読んでいただきたいと心から願っています。

私の原点 – なぜ、34年勤めたメガバンクを辞めたのか

少し、私の昔話をさせてください。

私は大学を卒業後、34年間、一つの大手都市銀行(現在のメガバンク)に勤め上げました。配属されたのは、一貫して中小企業向けの融資・事業再生部門。まさに、企業の栄枯盛衰が繰り広げられる最前線です。

「遠藤さんのおかげで、新しい工場が建てられたよ」
「あの時の融資がなかったら、うちはもうなかった。ありがとう」

そんな感謝の言葉をいただくたびに、この仕事の尊さを感じ、誇りを持ってきました。数字の向こうには、必死に会社を支える経営者がいて、従業員がいて、その家族がいる。新入行員の頃、初代支店長に「数字の奥にいる人間を見ろ」と口酸っぱく言われた言葉を、私はずっと胸に刻んできました。

しかし、銀行員としてのキャリアの終盤、私の価値観を根底から揺るガす出来事が起こります。

長年、私が担当し、共に苦労を乗り越えてきた取引先がありました。真面目な社長で、技術力も確かな、本当に素晴らしい会社でした。しかし、ある時期から業界全体の不況の煽りを受け、資金繰りが急速に悪化。私はなんとか支援しようと奔走しましたが、銀行の融資基準は年々硬直化し、リスクを過度に恐れるようになっていました。

「申し訳ありません。今回の融資は、稟議が通りませんでした」

私がそう告げた時の、社長の力なく頷く姿が、今も忘れられません。結局、その会社は支援が間に合わず、倒産してしまいました。

私には、まだやれることがあったのではないか。銀行の論理の外に、彼らを救う方法はなかったのか。自責の念と、大きな組織の中で身動きが取れない無力感。その想いが、日増に強くなっていきました。

「銀行の論理だけでは、本当に頑張っている会社を救えない」

この痛切な気づきが、私の第二の人生を決定づけました。定年を目前に早期退職を決意し、「銀行の中で培った生きた知識を、本当にそれを必要とする経営者に、しがらみなく直接届けたい」という想い一つで、金融・経営ライターとして独立したのです。

「最後の手段」ではない。「戦略的な一手」としてのファクタリング

独立して改めて中小企業の金融を見渡した時、私が最も可能性を感じたのが「ファクタリング」でした。

私が銀行員だった頃、ファクタリングはどこか胡散臭い、高利貸しのようなイメージがつきまとっていました。銀行融資を断られた会社が、最後の最後に手を出すもの。正直に言えば、私も眉をひそめて見ていた一人です。

しかし、時代は変わりました。

現在のファクタリングは、健全なサービスとして確立され、使い方次第では、融資よりも迅速かつ柔軟に資金を調達できる、極めて有効な選択肢となっています。

要するに、ファクタリングの本質は「時間をお金で買う」こと。

ファクタリングで「時間」を「資金」に変える仕組み

入金を待っている売掛債権(請求書)を先に現金化することで、黒字倒産の危機を回避したり、急な大口受注に対応するための仕入れ資金を確保したりできる。これは、守りのためだけではありません。むしろ、ビジネスチャンスを逃さないための「攻めの一手」になり得るのです。

大切なのは、自社の状況を冷静に見極め、どのタイミングで、どのファクタリング会社をパートナーに選ぶか。その「目利き」こそが、V字回復の分水嶺になります。

このブログでは、私が独自の情報網から得た、生々しい判断のプロセスを、具体的な事例物語として紹介していきます。

  • なぜ、あの社長は銀行ではなくファクタリングを選んだのか?
  • 数あるファクタリング会社の中から、何を基準にパートナーを決めたのか?
  • 手数料というコストを支払ってでも、手に入れたかった「未来」とは何だったのか?

物語を通して、あなた自身の状況に置き換え、最適な「次の一手」を考えるヒントを見つけていただければ、これに勝る喜びはありません。

信頼できる情報源をお探しの方へ – 私が注目しているメディアのご紹介

このブログでは、私の経験に基づく「事例」を中心にお話ししていきますが、経営判断を下すには、より網羅的で客観的な情報も必要になるでしょう。私自身、現場を離れてからは、信頼に足る情報源を常に探しておりますが、最近特に注目しているウェブメディアがあります。

それが「ファクタリング賛否両論」です。

こちらのURLからご覧いただけます。
https://webbranding.pro/factoring/

ここの運営者も、私と同じように銀行とファクタリング会社の両方で実務を経験された専門家とのことで、その視点には共感する部分が多くあります。

私がこのメディアを評価する点は、その名の通り、ファクタリングの良い面(賛)だけでなく、リスクや注意点(否)についても、包み隠さず、中立的な立場で解説しているところです。 金融商品は、光と影を正しく理解してこそ、真に使いこなすことができます。その点で、このメディアの姿勢は非常に誠実であり、経営者が頼るべき情報源として高く評価できます。

私がこのブログで「事例」という縦糸を紡いでいくとするならば、「ファクタリング賛否両論」は、知識や比較検討という「横糸」を提供してくれるでしょう。私の記事と合わせて読むことで、より立体的で確かな判断ができるようになるはずです。ぜひ、一度目を通してみてください。

私、遠藤浩一について – 碁盤と決算書を眺めてきた半生

ここで改めて、自己紹介をさせてください。

  • 名前: 遠藤 浩一(えんどう こういち)
  • 経歴:
    • 1984年 一橋大学商学部 卒業
    • 1984年~2018年 大手都市銀行にて中小企業金融・事業再生に従事(最終役職:法人営業部長)
    • 2018年~ 金融・経営ライターとして独立
  • 専門分野: 中小企業金融全般、事業再生、資金繰り改善、複合的資金調達戦略
  • 居住地: 神奈川県鎌倉市
  • 趣味: 囲碁、妻との寺社巡り

私の趣味は囲碁です。もう40年以上打ち続けていますが、これが不思議と経営戦略に通じるところがあるのです。

目先の小さな利益(小ヨセ)に目を奪われて、盤面全体を見失う(大局観の欠如)。不利な局面で焦って無理な手を打ち、傷口を広げてしまう(悪手)。逆に、今は損に見えても、将来大きく効いてくる場所に石を置く(布石)。そして、絶体絶命の局面から、誰もが思いつかない一撃で形勢を逆転させる(妙手)。

会社の経営も、まさに同じではないでしょうか。

資金繰りに窮すると、どうしても視野が狭くなりがちです。しかし、そんな時こそ一呼吸おいて、盤面…すなわち自社の置かれた状況を俯瞰し、最善の「次の一手」は何かを冷静に考える必要があります。ファクタリングが、あなたにとっての起死回生の「妙手」となる可能性も、十分にあるのです。

このブログで紹介する事例は、すべて私が会計士や税理士、そして当事者である経営者の方々に直接話を聞き、裏付けを取ったものです。私は机上の空論が嫌いです。現場の汗と涙の匂いがしない言葉は、人の心を動かせないと信じています。

最後に – あなたの会社の「次の一手」を、共に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

もしあなたが今、独りで重圧に押しつぶされそうになっているのなら、どうか思い出してください。日本には、あなたと同じように苦しみ、悩み、それでも諦めずに活路を見出し、会社を立て直した経営者が数多く存在します。

このブログが、あなたにとっての羅針盤となり、暗闇を照らす一筋の光となることを、切に願っています。

物語の中に、きっとあなたの会社と似た境遇のケースが見つかるはずです。一つ一つの記事が、あなたの会社の未来を切り拓く「次の一手」を考えるための、具体的な材料となるでしょう。

さあ、共に学び、考え、そして力強く再起への一歩を踏み出しましょう。

遠藤 浩一